Passing Phrases —通りすがりの言葉たち— #2

Happy Thursday! 耳に残る一言が、あなたの今日を少しだけ面白くする。
寺ピー 2026.01.29
誰でも

ふと耳にした英語の一言が、心に残ることがあります。Passing Phrases。それは、すれ違う言葉。道で知らない人とすれ違うように、 もう二度と耳にすることのないかもしれない言葉。でもその一言が、温かかったり、考えさせられたり、思わず笑ってしまったり、感心させられたり。そんな、心にひっかかる言葉たちを集めたシリーズです。

***

夕方に通っている英語のアフタースクールから、宿題が出されていたようです。
自分の好きなものは何か。娘(7)はこう書いていました。

I like Sunday air.

「日曜の雰囲気が好き」なのだそうです。
小学2年生でそんなことが言えるのか、と少し感心しました。

よくわかりますよね。ゆっくり起きてきて、パジャマのままダラダラ過ごす。時間に追われない、あの自由な空気。”Sunday” や ”日曜” という文字を見るだけで、時の流れがふっと緩む気がしてきます。

思い返してみれば、確かに僕も好きでしたね。過去形です。

そういった感覚は今の僕にはありません。なぜかと言うと、日曜日が必ずしも休みではないからです。土日が休みでない仕事をされている方は、僕と同じような感覚を持っているのではないでしょうか。曜日感覚というものがなく、週末という概念も消えてしまいました。休みの日が日曜日のようなものなのです。かと言って、日曜日のような感覚があるわけでもないのですが。なんだか味気ない気もします。

勤務体系はシフト制なので、平日が休みの時もあれば、土日や祝日に仕事が入る場合も。毎月出てくるスケジュールに従うのみです。平日が休みなんていいなぁと思われるでしょうか。確かに、人混みがない日にぶらぶら買い物に行けるのはメリットの一つだと思います。でも、土日に家族でお出かけができる確約はありませんし、友達と会える日もかなり限られてきます。今年のお正月は大晦日から5日連続で働いていましたし、季節感もありません。ですので、「日曜日」と聞いてのんびりしたイメージは湧くものの、特別な feel(感情)はなくなってしまいました。

僕はアメリカのシットコム(シチュエーション・コメディ)Seinfeld” の大ファン。なんでもない日常を、少しの皮肉とユーモアで笑いに変えてしまうこの番組から、アメリカ人と分かち合えるフレーズを一生分もらいました。その中でも有名な “Tuesday has no feel.” という一節。

“Tuesday has no feel.”
“Monday has a feel. Friday has a feel. Sunday has a feel.”

この感覚、思わず頷いてしまいませんか。

火曜日には “らしさ”がない。
月曜日にはある(仕事が始まる)。金曜日にもある(週末だ)。日曜日も(休みだ)。

僕もかつて日本で会社員をしていた時期があるのでよくわかるのですが、日曜日の夜なんて憂鬱で仕方ないですよね。その代わり、金曜の朝は嬉しい。もっと言うと、木曜の夜からすでに気分が上がっていました。でも火曜や水曜なんて、ただ時間が過ぎるのを待つだけの、無味無臭というか、何の気配もムードもない日。「らしさ」というものをまったく感じない曜日なんですよね。

いつまでもパジャマ姿でダラダラ遊んでいる姉妹を見ると、つい「早く着替えなさい」と注意してしまいます。でも、この娘の文章を読んでからは、日曜日の特別感を子供たちから奪ってしまうような気がして、少し躊躇するようになりました。わかりますもんね、この、いつまでも続いてほしい自由な雰囲気。こういう時間を感じられるうちは、思いきり贅沢な「日曜らしさ」の流れに浸らせてあげるのも悪くないなと思います。

ある程度は……。

ではまた、すれ違った言葉が、ふと心に引っかかった時に。

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