Smileは会釈
文化を知らないと本当に言語を習得できません。同じものを見ても感じてることは違う。
There are two sides to every story.
Here are 1 story, 2 sides of the story, and 3 views from me.
1 Story
イギリスでの学生時代、学生寮に住んでいました。広いキャンパス内にはたくさんの寮があります。ある日、クラスメートの日本人の部屋を訪れていた時です。話しをしながら寮内の静かな廊下を歩いている時、イギリス人の学生とすれ違いました。"Hiya"と言われたので笑顔を返しました。
すかさずそのクラスメートは「どうして挨拶しないの?」と僕に。なんて失礼なんだと言わんばかり責められました。僕はしっかりと挨拶をしましたし、相手も笑顔。特に問題はないように思いますが。
*Hiya : イギリスでは Hi や Hello より Hiya が多く使われます。とってもフレンドリーな「こんにちは」です。
2 Sides
Front Side
なぜ失礼だと思われたのか。それは僕が声を発さなかったからだと思います。僕が無視をしたと思ったのでしょう。「こんにちは」には「こんにちは」とはっきりと大きな声で挨拶を返してほしかったのでしょう。
会社やマンションで同僚や近所の人に会った時、皆さんは全ての人に毎回同じ熱量で「こんにちは」とはっきり言っていますか?知らない人ならだいたいは会釈するだけではないでしょうか。「こんにちは」と言われても、「(こんに)ちは」「(お疲れ様で)す」と小さな声で返すだけの人もとても多いように思います。
声が小さくても良いのです。聞こえなくても良いのです。日本で大事なのはそれが相手や周りの人に見えていること。会釈をした、という事実なんだと思います。社内なら遠くからでもこの行動は見えます。日本ではここが最も大事なことのように感じます。
しかもその時、よく知らない人なら目すら合わせないのではないでしょうか?心当たりがあるはずです。日本での挨拶では、Eye Contactは重要ではないのです。
Back Side
僕は挨拶をしました。しっかりと目を見て。笑顔で。相手は特に不愉快な顔はしていません。2人とも笑顔ですれ違ったのです。つまり十分なコミュニケーションが言葉なしで一瞬でとられていたんです。これはよく欧米で使われる挨拶です。言葉を発さなくても、気持ちよくすれ違うことができるのです。
横にいると僕の表情が視界に入らないので、そのクラスメートには僕のにこやかに軽くうなずいた姿は見えていなかったのです。この日本人のクラスメートはそのコミュニケーション能力を使わずに生活をしていたのだと思います。だからそんな手法があることする知らなかったのでしょう。あまり欧米生活が長くなかったことが大きな理由だと思われます。
言葉を発さないことは決して失礼なことではありません。最も失礼に感じる場面は視線を合わせない時です。視線が合っている時に笑顔が見えると よりポジティブなコミュニケーションがとれたと感じます。
日本で日本人どおしで日本語で会話をするのであれば問題はないのですが(当然欧米人でも不快な人はいますが)英語となれば別です。Eye ContactとSmileというのはコミュニケーションツールとしてとても大きなシェアを占めます。日本ではしないから私は非日本人に対してそんなことはしない、ではないのです。それは英語を話していないのと同じことなのです。