Merry Christmas?
文化を知らないと本当に言語を習得できません。同じものを見ても感じてることは違う。
There are two sides to every story.
Here are 1 story, 2 sides of the story, and 3 views from me.
1 Story
ある冬のこの時期でした。会社で日本人の同僚が外国人の同僚Hに対して「メリークリスマス」と言いました。それに対しHは "I'm Jewish." 「自分はユダヤ人なんだけど」と困惑していました。日本人の方は「・・・」。Hの顔が曇っているから何か言ってはいけなかったのかなという表情。Hはそのまま不満そうに去って行きました。特にそこでいざこざがあったわけではありませんが、日本人の方は何があったか理解できていなかったようです。なぜ気分を害したように見えたのでしょうか。
2 Sides
Front Side
外国ではクリスマスに「メリークリスマス」って言うんじゃないの?せっかく良かれと思って言ってあげたのに。よくドラマや映画で言ってるの見たことあるけど、何かダメだったの?
確かに言います。でもそれはクリスチャンに対してです。英語を話しているからクリスチャンだとは限りません。世界にはたくさんの宗教があります。見かけなどで判断できるものでもありません。僕は人前で宗教の話しを自ら話題にすることはありません。政治と同じで争いの元になるからです。欧米でも分別のある大人は決してしません。
ではどうやってクリスチャンだとわかるのか。その答えは「わかりません」です。わからないなら自ら話題にするべきではないのです。
じゃぁMerry Christmasという人はみんな相手がクリスチャンだと把握しているのか。答えは「そうです」となります。え?わからないのではなかったのか?どうやって把握しているのか。
何か見分ける方法があるわけではありません。僕は普段からクリスチャン的な話をしているのを聞いて、あ、この人クリスチャンだなと察します。直接聞くことは少ないです。教会に行ってるような話を聞いたらそうでしょうし、日曜の過ごし方でわかることもあります。食事の前にお祈りをする姿勢でも気づくこともあります。子供への教育の話しでも。あるいは会話の中にそれらしい関連するキーワードなどが出てきて気づく時もあります。相手もそれをほのめかして、こちらがクリスチャンがどうかを探っている場合もあるのです。
そんなのわからないよ。英語そこまで理解できないし。その通りだと思います。
であるなら代わりに"Happy Holidays"というのが無難です。これならどんな宗教を信仰してる人にも、この時期クリスマスを楽しんでいるというメッセージに受け取ってもらえますから。Merry Christmasは直球すぎて、場合によってはちょっと問題を起こしうる言葉なのです。
Back Side
なんでユダヤ人の自分に向かってMerry Christmasなんて言うの?なんて返せばいいの?ちょっと失礼。よくそんなこと面と向かって言ってくるな。知っててわざと言ってるの?自分たちは"Happy Hanukkah"(ハヌカ)って言うんだ。
ユダヤ教やイスラム教、仏教でもそうですが、キリスト教とは違う宗派の人に対してMerry Christmasなどと声をかけるものではありません。クリスチャンに南無阿弥陀仏なんて決して言わないのと同じです。彼らが仏像の前で手を合わせているのを見るだけでも違和感を感じるのではないでしょうか。
日本に長年住んでいる外国人であるなら、日本の文化や風習を理解して悪い解釈をすることはないでしょう。悪意がないことはわかるからです。でももし日本で初めて迎える12月に他人からこう言われたとしたら戸惑ってもおかしくはありません。
そもそもが親しい間柄で掛け合う言葉だからです。とても仲の良い友達や家族、親戚との間で言い合う言葉。
ですのでこの時期お店のレジなどで"Happy Holidays"とよく声をかけられますが、とても理にかなっているのです。お客さん一人一人のバックグラウンドがわからないので、むやみやたらとMerry Christmasとは言えないものなんです。
3 Views (Thought / Idea / Quote)
Thought
日本の12月を経験した外国人の間で「クリスチャンの国じゃないのにこんなにクリスマスで盛り上がる国初めて見た」という会話をよく耳にします。街やお店はどこを見ても盛大なイルミネーション。ちょっと不思議に映るのです。日本人のほとんどが仏教徒。つまりお墓がお寺にある人たち。お盆に休みをとってお墓参りをするのが典型的なわれわれ日本人。
その人たちが、クリスマスを祝い(キリスト教)、大晦日にお寺で除夜の鐘を聞き(仏教)、新年は神社へ初詣(神道)に行く。ちょっと考えられないオンパレードが日本の年末年始です。わかります。特に深く考えずに毎年ルーティンを繰り返していることは。そこに特別な宗教心がないことも。でも外国人にこの説明をして初めて気づくのです。そう言われてみれば不思議に映るかもと。
ま、その日本の不思議さがまた魅力なのかもしれません。
僕のマレーシアでの幼少期、母がクリスマスプレゼントを用意しているのを見て「え?クリスチャンだったの?」と友達に言われたそうです。やはり逆もおかしいのです。それを機に母はクリスマスにプレゼントを渡すことをやめたそうです。しかし帰国後の日本ではクリスマスは一大イベント。プレゼントを再開したと。「うちはクリスチャンじゃないのよ」なんてとても言えない雰囲気ですから。
Idea
しかし宗教に無頓着でいるのはまたちょっと別の話です。おかしな風習であると批判している訳ではありませんが、日本はユニークな国であることの自覚は必要だと思います。そして何よりもキリスト教やユダヤ教、イスラム教などのメジャーな宗教くらいの最低限の知識をもつことはとても大事です。戦争のほとんどが宗教に絡んでいるのですから、その知識なしでは国際関係も理解できません。
キリスト教のことなんか関係ない、知ってどうするのか、という姿勢でいると身の危険にさらされることもあるかもしれません。仏教の国にいるから知らないことが多いのです。だからこそ無知によって余計な争いに巻き込まれる可能性をはらんでいます。日本から一歩出ると単なる教養がない人と思われるだけです。そしてそういう人をなくすのが教育だと思います。何も難しいことを教えろとも言っていません。せめてここに今回書いた程度の最低限の知識だけでも。
僕はクリスチャンではありませんが、アメリカ人の仲の良い友達とクリスマスカードの交換を毎年しています。年賀状を元旦に届くように送るのとは違い、クリスマスカードの場合は早めに届くことを目指します。これはクリスマスシーズンを楽しむ目的で、届いたカードをクリスマスの日まで部屋に飾っておけるようにするため。赤色のキラキラしたカード、時にはユーモアがきいていて、友達の直筆のメッセージを封筒から出す瞬間は毎年ウキウキ嬉しいものです。宗教は違えどクリスマスを楽しむのは全くもって問題ないと思っています。僕も毎年子供と一緒にこの時期を楽しんでいます。
多くの人が宗教に関係なく街のいろんな飾り付けを見てウキウキしている時期。最低限の知識があればみんなが楽しめるもののはずです。
というわけでみなさん、Happy Holidays!!!
僕が今年選んだクリスマスカード。なるべく日本らしい「外国人ウケ」するものを選んでます。宗教を横において友達とこのホリデーシーズンを楽しんでいます。親しい間柄ならでは。 もちろん中のメッセージはMerry Christmas。
Quote
"Dear Santa, I've been good all year. Most of the time. Once in a while. Nevermind, I'll buy my own stuff." 「サンタさんへ、今年はずっと良い子にしてました。ずっとというか、だいたい。いや、たまに。まぁいいや。自分で買います。」
Until next time.
寺ピー
すでに登録済みの方は こちら