裏Bird
目次
Behind the Book:
英語のフォントが気になって仕方がありませんBehind the Cockpit:
明らかに具合の悪そうな乗客が一人フラフラとトイレに入っていき、CAの話しかけにもいっさい応じず…Behind the Story:
タイトルには珍しく、かぎ括弧をつけた “Catch Me If You Can.” の裏話Behind My Days:
あちこちで、ちょっとだけ現地人なんですBehind the Newsroom:
Starbucks(スターバックス)に関する、言葉遊びが面白い記事

『竿燈まつり』藤城清治
1. Behind the Book(Part.5)
普段から僕は英語のフォント(書体)に目が行き、とても気になるんです。東京2020オリンピックの準備のために開かれたある会見時、写真に写った垂れ幕の英語のフォントがとても貧相に見えたのを覚えています。英字が書かれていたらいいという程度の、なんの変哲もない、味気ないアルファベットの並び。世界の注目を浴びるこの場で出てくるフォントがこれかと、とても残念に思いました。
例えばGmailでメールを書く時など、アルファベットのフォントが選べることは誰でも知っていることだと思います。wordを使用して書類を作成する方なら、スクロールしてもしても出てくるフォントの種類に呆れたことがあるのではないでしょうか。
日本語のフォントだって明朝体だけではないのは誰でも知っていることです。漢字にもいろんなフォントが存在します。映画やドラマの中で中国や香港の繁華街が映る場面に、日本では決して使われないフォントの漢字が並んでいるのを見たことがあるでしょう。
アメリカでの大学時代、たくさんのエッセイの課題をこなしましたが、提出物はすべてPCで作成するものと決まっていました。教授によっては特定のフォントを使用しないと認めないという方もいました。それほどフォントというものは意識されているものなのです。日本の駅や商業施設で見かける案内や張り紙の中には、「どうしてこんな読みにくい英字フォントを選んだのだろう」と疑問に思うものがたくさん目につきます。
僕の書く文章にはたくさんの英語が出てきます。正直言って、noteやこのtheLetterでも、フォントの種類が選べないことに対しては不満があります。せめて自分が本を出版する時くらい、誰にでも読みやすい、標準的な書体を使用してもらおうと思っていました。ところが、編集者に自分の希望するフォントを伝えたところ、電子書店ごとにフォントは異なっているため指定できないと告げられました。とても残念でした。日本では諦めないといけないことなのでしょうか。このことに関しては、実はまだまだ書きたいことがあり、いずれこのニュースレターでも一つの記事としてまとめて配信したいと考えています。
つづく
2. Behind the Cockpit
飛行機を操縦する仕事を終え、自分が所属する空港へ向けて、一般の乗客と一緒に客室に乗って帰る時があります。つい先日、僕は前方の席に座っていたのですが、同僚は後方の席に指定されていました。飛行機を降りたあと彼は「いやぁ大変でしたよぉ」と話しかけてきました。
特に胴体の長い大型機に乗っていると、前後の距離はかなりあるので、後ろで起こっていることはまったくわかりません。彼によると、巡航中に明らかに具合の悪そうな乗客が一人フラフラとトイレに入っていき、CAの話しかけにもいっさい応じず長い間出てこなかったそうです。