A Day for Mother
近所の小学生の姉弟が家に向かってくるのが窓から見えました。ノックが聞こえ玄関の扉を開けると、11才くらいの女の子と7才くらいの男の子が立っています。
“Hi, we were wondering if you had any chores you needed done?”
『こんにちは、何かお手伝いしてほしいことはありませんか?』
学校のプロジェクトで、お金を集める活動でもしてるのかなと思い『どんなお手伝い?』と聞くと、この女の子は持ってきたクリップボードを取り出しました。そこには事前に書いてきた “ゴミ出し” などのお手伝いリスト。姉がそれを読み上げていると、横にいた弟が姉の耳元でささやきました。『犬とは遊ばないようにする』ってちゃんと言ってね、と。
そういうことか。いつもこの家の前を通る時に、窓から飼ってる犬が見えるのでしょう。つまり犬の世話をしてお小遣いを稼ぎたいのかな?そう思って、
“What are your prices?”
『料金はおいくら?』
と聞くと、姉の方が
“What’s your budget?”
『ご予算はおいくら?』
と返してきました。まるで一人前の大人の口調です。これはよく、客とセールスマンの間で行われる会話です。可愛くて吹き出しそうになりました。
よしわかった。じゃあ、いま犬を連れてくるから、ブラッシングしてあげてくれる?すると男の子は大喜び。
ところで、これは何のためのお金を集めてるの?と尋ねると、いつも “Cleaning Service(お掃除代行サービス)” の車を見かける、と姉が話し始めました。それをママが一日何もしなくてもいい日のために使ってあげたいと言うのです。弟の方も、いつも疲れてるのにママはそれでも家事を一生懸命してるの、と。
この二人の優しい気持ちと行動に感動した家の主は、結果的に、犬のブラッシングをしてもらうだけのために200ドル(3万円)も支払ってしまったそうです(笑)。
これは “Mother's Day”「母の日」の話ではありません。
ふつうの、なんでもない “A Day for Mother”「母のための日」のお話です。
ちなみに、アメリカの「母の日」は日本と同じで5月の第二日曜日。イギリスは3月の第四日曜日ですが、これは毎年日付が大きく動きます。イースターがからんでややこしいんです。考えるとわからなくなるので、カレンダーや世間の雰囲気に従うのみ。
イギリスの学生だった頃、当時アメリカにいる母に連絡をすると『?』。
『今日「母の日」??』と。『え、違うの??』イギリスのカレンダーで生活している息子と、アメリカのカレンダーで生活している母。もし今日感謝の気持ちを伝えると、また2か月後に感謝をしないといけないのか…。それ以来どうでもいいような気がしてきました。日々感謝の気持ちを忘れない方が良いのかも。わざわざ「母の日」なんて必要ないのではないか。そう思うようになりました。みなさんはどう思いますか?
昨年の「母の日」はこんな記事を出してました。↓
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