Ten Million Worth
朝起きるのは得意な方ですか？辛い時ありますよね。僕らの仕事はシフト制ですが、大まかに分けて早いパターンと遅いパターンがあります。早い中にも種類がありますが、めちゃくちゃ早い時は朝４時台に空港へ出て行く時もあります。面白いことに季節によって感じる辛さも変化します。冬は日が昇ってくるのが遅い為、寒い中頑張って起きて支度しても、外に出る時はまだ暗くて余計に辛く感じるものです。逆に夏は日の出が早いので、暑いながらも明るい気持ちでいられます。太陽がくれる明かりは気持ちにも大きな影響を与えるもの。最近はゆっくりと日の入りも早くなってきているのを感じており、もう７月頃の気分の高揚感が懐かしいです。
朝の早い日が続くと、休みの日くらいゆっくり寝ていたいものです。どんな仕事をしていようとそう思うのは同じでしょう。面白いことに小学生くらいの子供は逆のようです。学校に行く朝はなかなか起きないものですが、休みの日となると早起きです。もっと寝ていればいいと思うものの、気持ちはわかります。せっかくの休みなのになぜ親はゆっくり寝ているんだろう。「もったいなくない？」と子供の頃親に聞いたことがあるのを僕も覚えています。お出かけの予定があると待ち遠しくて早く目覚める。プレゼントが届いているかもしれないクリスマスの朝も同じです。しかし大人になると、特に仕事に行く朝起きるのは辛いものですよね？
こんな質問があります。
"If I gave you $1 million cash, how would you feel?" 「100万ドル（1億円）もらえるとしたらどう？」Would you take it?
「100万ドルの夜景」なんて言葉もありますが、1億円もらえるとしたらどういう気持ちになるでしょう。One millionは100万のこと。これはアメリカでの質問なので円換算すると1億円に相当します。（今のレートならもっとしますが、豪華さの比喩です）
そりゃあ嬉しいですよね？もらえるものなら喜んでもらいます。では、
How about $10 million? But you couldn't wake up tomorrow.「では10億円に上げてみましょう。でも明日の朝目覚めることはないとしたら、それでも？」
どうしますか？「それならいらない」となるのではないでしょうか。10億もらっても死んでしまうなら意味がないですもんね。だったら今のまま生きてる方が良いと思う人が大半のはずです。
つまりはこういうこと。
Just waking up tomorrow is worth more than $10 million. 「明日目覚めること自体に10億円の価値があるのです」
こう考えるとすごくないですか？
更に続きます。
Why ain't you feeling that way every damn time you wake up? 「ならどうして毎朝目覚めた時にその価値を感じていないのか？」
10億円もの価値のある朝を迎えて「やったぁ！」って起きる人はいますか？子供の頃はあんなに次の日が待ち遠しかったのに。疲れのたまっていない休みの日なら大人もそうかもしれませんが、仕事のある日なんて起きた瞬間から不機嫌だったり。あなたは10億より次の朝が来ることを選んだはずです。なのにどうして起きた時もっと嬉しい気持ちにならないんでしょうか。
僕の好きなアメリカの作家、Mel Robbinsもこう話しています。
Never leave a bathroom without high-fiving yourself in a mirror.「朝洗面所から出る時、鏡に写る自分にハイタッチしよう」
辛いことも悲しいこともたくさんあったのに、なんとか昨日まで様々な努力を重ねて生き抜いてきましたよね。その結果また今日新しい朝を迎えることができたのです。迎えられなかった人も現実的にたくさんいるはずです。このようにperspective（視点）をちょっと変えると、毎日朝を迎えていることは奇跡的であることに気づかされます。当たり前のことではないのですから。朝起きて、昨日の続きから始められることは素晴らしいことなんですね。
I'm gonna live every minute of it.「一分一秒を大切に生きていくよ」
これはディズニー・ピクサー映画『Soul/ ソウルフル・ワールド』で、最後に出てくるセリフです。一度失った命を返してもらって現生に戻ってくるシーン。命の大切さがわかった後、人間の言動は変わるようです。
今朝起きた時のあなたはどういう気分でしたか？このニュースレターを読んで下さっている皆さん、おはようございます。素晴らしい朝ですね。10億円の価値がある朝をお互い迎えることができたと感じていただけたら嬉しいです。一瞬一瞬いろんなことを噛みしめながら、また明日の朝を迎えられることを目指しましょう。来週も必ず会いましょうね。
Let's make every minute count.
すでに登録済みの方は こちら
読者限定の内容も逃しません。